その後のディーヴァー
二年ほど前に、J. ディーヴァー先生サイコーと書いているのだが、実は、その後、
- 作者: ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10/13
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 125回
- この商品を含むブログ (90件) を見る
- 作者: ジェフリー・ディーヴァー,土屋晃
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
が、先日、決別のつもりで手にした『ウオッチメイカー』
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 121回
- この商品を含むブログ (99件) を見る
それにしても、ディーヴァー先生はその昔、捜査中でも容赦なく殺人鬼の犯罪を成功させてきたのだったが、最近は、死んだ?と思わせておいて、実は、捜査がうまくいっていて救出成功でしたーというパターンが多用されるようになり、読まされる方は不謹慎にも、「どうせ、生きてるんでしょ」と思いながら、次の章へ読みすすめることが多くなってきた。
ディーヴァー先生、売れてから、心境の変化でもあったんでしょうか。ベストセラー作家としての社会的責任の自覚でしょうか。あるいは、9.11を境にしての変化のような気もするが(作中でも頻繁に言及される)。
いずれにしても、血糊ナシでサスペンス効果をあげなきゃいけないとすれば、最終的には、これまでの都市型犯罪ではなくて、クローズドサークルでのスリラーへとシフトしていくことになると思う。
この予想が外れたら、ディーヴァーは今後百年生き残るだろうが。