ミステリ嵌り

 四月末から五月頭にかけて、逃避もかねて、ミステリを濫読した。
 

 娘に話しかけるインテリ親父。最後が利いている。
骨と沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

骨と沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 あれはもう哀切だ。いつまでも酸っぱい余韻が残る。
甦った女―ダルジール警視シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

甦った女―ダルジール警視シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 すべてはアメリカと60年代のために。ただスジが複雑すぎて消化し切れていない感が残る。
黄金(キン)をつくる男 (新潮文庫)

黄金(キン)をつくる男 (新潮文庫)

 80年代オランダ。ソ連機が墜落し、その中からは何トンもの黄金が。金産出世界二位のはずのソ連が、なぜわざわざ南アフリカから黄金を輸入? この話をベースとして何人ものアクターが権謀術策を駆使するが、それをたった一人の男がコントロールしようとする話。一気に読んで熱を出す。