2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 どこからでもドア

このブログもそうだが、何かを書くとき、私はいつも、どこからでも書き始められることに驚かされる。書きたい内容が明確に頭にあり、大よそのオチも用意してあったとしても、書き始める場所だけはかなりの程度自由である。無論、自由だからこそ苦しむ。 そし…

 続・新聞のあとで――Windows 7

先日、ペンタブレットを用いてiPhoneなみの操作性で新聞を読みたいという話をしていたが、『Windows 7』デモを記者が辛口レビューを見ると、MSの中の人たちも大体において同じことを考えていたようで、こうなってみると、自分の先見の明を喜ぶべきなのか、誰…

BOOKOFF秋葉原駅前店

というわけで、秋葉原の、むかしは石丸電気のゲーム館があったところだと思うけれど、そこにBOOKOFFがやってきたというので、用事のついでに寄ってきた。全6階建てだったか。細長い感じ。レジなんかも省スペースのため各階にはない。 で、品揃えですが、多分…

 更新記念エントリ

たまたまIEでわがサイトを見る機会があって、自分のイメージと相当違っていてガックリきた。Georgiaのフォントって、大きめにすると、和文がが丸っこくなっちゃうのね。 仕方ないので全般的にフォントのサイズを小さくしました。読みにくくなっていたら申し…

 追記

フーコーの本では、『知への意志』の最後の十数ページ。性自体の構築性を云々した後で、未来の人間も驚くだろう、とスッと俯瞰するところか。ある意味で、この予言を信じて今日までやってきたところがあるな。

 書く前の儀式

内田樹先生が面白い逸話を紹介していたので引用。 クロード・レヴィ=ストロースは論文を書き始める前には必ずマルクスの『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』を繙読するそうである。別にその中に人類学的知見が豊かに述べられているからではない。マルク…

 パワポ・システム

トヨタグループが「パワーポイント」自粛令!? なんだか、「相変わらずケチだなトヨタ」という観点から問題にされがちなんだが、そもそも、 デイリーポータルZ:どうでもいいことをプレゼン資料にする が、ネタにしていたように、「パワポを用いて情報を整理…

 新聞のあとで

なんか、格好のいいタイトルだな。 それはともかく、新聞、いつまで紙メディアだ、と思う一方で、それに変わるのが、HTMLやPDFというのも違う、という複雑な気持ちでいる。HTMLもPDFも問題は縦か横か一方向にしかスクロールしないことにある。その結果として…

 スウェーデン警察

目くらましの道 上 (創元推理文庫)作者: ヘニング・マンケル,柳沢由実子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (24件) を見る目くらましの道 下 (創元推理文庫)作者: ヘニング・マンケ…

 先ずは、主体

フーコーの主張のなかのポストモダン的側面についての強調というのも問題の多い解釈であると思う。これはフーコーの方に問題がある。やはり、『言葉と物』というのは、そして、その最終章におけるいささか耽美的な人間の死についての宣告というのは、それだ…

 『知の考古学』の意義

更に細かい話へと入ってしまう前に、メモ。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (39件) を見る この本に関しては、言説的実践と非言説的実…

 最近のミステリ

やっぱり長いものがなかなか読めなくなってきた。度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)作者: ディック・フランシス,菊池光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/07/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (21件) を…

 建て増しに次ぐ建て増し

前回の続き。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (39件) を見る 『知の考古学』の叙述は、たとえるならば、ある建築物が無限に「建て増し…

 考古学についての誤解

考古学の方法について、自分も含めて、様々な誤解をしてきたと思う。この連休は、この点を中心に思うことを書こうと思う。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回…