続・新聞のあとで――Windows 7

 先日、ペンタブレットを用いてiPhoneなみの操作性で新聞を読みたいという話をしていたが、『Windows 7』デモを記者が辛口レビューを見ると、MSの中の人たちも大体において同じことを考えていたようで、こうなってみると、自分の先見の明を喜ぶべきなのか、誰でも考える程度のアイデアだったのかと落ち込むべきなのか、複雑な気持ちでいる。
 まあ、自分の小さなエゴなどはどうでもよい。これが普及するかどうかは、Vistaの不人気ぶりを見ていると怪しいものなのだが、現行のシステム(ブラウザ‐PDF‐ツールバー‐マウス)に対する一つのオルタナティブ程度には育ってくれたらうれしいと思う。
 確かに、私のところのブログをはじめ、他の無数の個人ブログなどは、縦方向にサクサク読めればよい程度のものでしかないが、他方で、マスメディアの発展させてきた仕組みを、現行のWebで再現しようとすれば、限りなく多くのクリック(と待ち時間)を要することになってしまう。クリックをしないとその先に何が書いてあるか分からない、見出しのみでワン・クリックと数秒を投じるに値するかを判断しなくてはならない。極めてストレスフルだ。
 新しいOSの登場によって、こうした苦痛が終わることを願う。