上位モデル商法補足

 よくよく考えると、価値による武装は事態の本質ではなかった。
 市場の流れが新しいものを上に古いものを下へと傾斜を帯びつつあり、その傾斜によって滑り落ちている感覚と、「(ヤツは)滑り落とされている」という周囲の値踏みの中で、「わしは自分の選択によってこの場所にいるのだ」という確信と周囲への説得的な論拠の提供、それが価値観の助けによってなされるのであろう。
 もちろん、この場合、周囲をどのあたりに設定するのかも重要である。