朝日新聞のCM

 http://www.asahi.com/information/
 キャンペーンなのだろう。しかし、状況のすべてを言葉の水準に落とすという操作は、なるほど戦略的なのだが、有効かというと疑問に思う。
 ところで、以下のようなサイトを見ると、
 http://erict.blog5.fc2.com/blog-entry-56.html
 かつての大学闘争における教授への苛立ちのように、マスメディアの立場や権益に殊更に苛立っている若人の姿が仄見える。「鯨を苛めるヘリコプター」という構図は、そのことを戯画的なレベルで示している。
 立場も権益も言葉ではない。言葉への批判は、この物質的なものへの怒りを正当化するために借り出されるに過ぎないのではないか。
 そして、「言葉のチカラ」をどうこう言うよりも今考えねばならぬのは、2000年になって、マスコミは、1960年代における教授らと同じ場所にいるということである。