エンプティー・チェア

エンプティー・チェア

いやー、ディーヴァーは面白い。それしか出てこない。今回は、前半はイマイチだったけれども後半に入ったらとまらなかった。本当にpage turnerである。
ポップ1280 (扶桑社ミステリー)

ポップ1280 (扶桑社ミステリー)

これは傑作ではないですか?無意味さも徹底すればある種の信仰に代わるというか。
 
儀礼としての相互行為―対面行動の社会学 (叢書・ウニベルシタス)

儀礼としての相互行為―対面行動の社会学 (叢書・ウニベルシタス)

ゴフマンを知りたいならばこの一冊だと思う。いろいろと読んできたが、前期ゴフマンの伝えたかったことはこの一冊にほぼまとめられている、と思われるのだが。ちなみに、ゴフマンを読む場合、重要な点はその概念の使い方ではないか。役割距離やfootingなどの概念は、フォロワーがそれを同じように用いても、なんらかの発見をすることは難しい。「適用してみました」で終わる可能性が高い。しかし、儀礼ドラマトゥルギーという概念は、それらとは異なる意味を持つ概念である。両者を分けることが重要だろう。
 
エスノメソドロジー―社会学的思考の解体

エスノメソドロジー―社会学的思考の解体

サックスの論文とウィーナーの論文とが大変啓蒙的であった。サックスの論文からはカテゴリーをチームとして把握することの有効性を示唆された。ウィーナーの論文からは、観察対象である人々の相互行為の内側で諸行為は説明可能な形式で構造化され、それ自体で完結しているから、そこに外側の社会学者が付け加えるべきものは少ない、ということを示唆された。