そして故郷に還る

狂気の歴史―古典主義時代における

狂気の歴史―古典主義時代における

 ブルデューとゴフマンとを経由して、再び、すべてのスタート地点へと帰ってきた。狙いは、自らのフーコー学説についての固定観念にとらわれずに、そこに、自己と他者との歪んだコミュニケーションの歴史を読み取ること、そしてまた、自己と自己のコミュニケーション形式についての晩期フーコーのモチーフをそこに見出すことである。