お勉強

 初日の講義。これは分かりやすい。お勧めできる。私にとっては、フーコーが「制度」を「舞台」と言い換えている点、また、権力の戦術というものをチームにおける人員の配置のようなものとして描いている点が重要である。局域における秩序はいかに保たれるのか。
石器時代の経済学 (叢書・ウニベルシタス)

石器時代の経済学 (叢書・ウニベルシタス)

 贈与論についての章。ある意味で未開社会と相互行為秩序とはその脆さという点で非常によく似ている。その脆さはいかにして克服されているのか。サーリンズは、モースとホッブズを引きつつ、闘争と絶縁と交換(贈与)という三つの相を描き出す。交換(贈与)とはゴフマンいうところの儀礼(特にface-work)に等しい。
 しかし、我々は他者に際して、もう一つのモードをもってはいないだろうか。