このミスとミス読み

 

このミステリーがすごい! 2008年版

このミステリーがすごい! 2008年版

ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)

ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)

というわけで、ミステリベスト誌が二発登場することになった。しかし、こうも違うものかね、というぐらい順位が違ってる。

 最初のは、文藝春秋が異常に強い。一着が、ディーヴァー

ウォッチメイカー

ウォッチメイカー

二着が、ハイアセン
復讐はお好き? (文春文庫)

復讐はお好き? (文春文庫)

三着がピース
TOKYO YEAR ZERO

TOKYO YEAR ZERO

だ。しかも全部同じ編集が担当していたらしい。

 次のは、一位から四位までがハヤカワだ。一着が、例のロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

評者も読者も空気読みすぎだろw

 基本的に面白くないランキングだった。発掘がないというか。しかし、十位以下で面白そうなのもあったのできっと読もうと思った。

 例えば、

治療島

治療島

大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)

大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)

ぐらいか。余裕があればも。

 編集方針についてだけれど、このミスは、自前の本を売らんかなの姿勢が強すぎだよな。海堂尊の短編が掲載されてたり、このミス大賞が抄録されてたり。ベスト本っつーのはそういうもんじゃないだろ。もっと、隠れた名作を発掘しろよ。
 ハヤカワの方がコメントが充実していてベスト本の機能を果たしてるね。ただ、日本のベストが弱い。評者コメントをみても、お前全然読んでないだろってコメントが多すぎ。

 さて、今回最大の驚愕は、このミスの「我が社の隠し玉」。東京創元社のコメントね。

たいへん長らくお待たせいたしました。フロスト警部シリーズ第四弾 HARD FROST、春には皆様にお届けできる予定です。

 ねらーなみに、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! って叫んじゃいましたよ。どんだけ待たしたんだよ!! 来年のベストはもう決まりだな。