昨日と今日とは繋がっていた。朝眠かったが学校へ行く。運悪くガイダンスとかちあう。嫌なイオンが発生している。
 中学の時からこの「はじまる」感じが本当に苦手だった。ソワソワはするけれども実際には何も起こりはしない。ただ人をソワソワと所在なくさせるだけだ。むしろ、三月の花曇りに「いつの間にか終わる」感じがスキだ。だから騙されてはいけない。桜は四月にではなくて三月に咲くのだ。
 ガイダンスはさぼる。一時間ほど仕事をして直帰。この時間帯の下りの電車はゆるい空気が心地よい。車内で、

血と影 (ミステリアス・プレス文庫)

血と影 (ミステリアス・プレス文庫)

クライマックスを読む。
 なんだか読みにくい本だなと思いながら今日まで読んできていたが、最後には主人公の鬱気味な人生観とサルディニア島の閉鎖的で希望のない土地柄とが一体となり、そこでの絶望感漂う展開に説得力を与えていた。
 読みにくさの理由はきっと情景描写が無意味に長いところにあるのだろう。濃淡のメリハリがなくどれも同じ密度で情景を描いているということだ。
 夜中に起きて一仕事。入稿日が近づいてきている……