サブウェイ・パニック 

 

サブウェイ・パニック (ハヤカワ文庫 NV 194)

サブウェイ・パニック (ハヤカワ文庫 NV 194)

 原題は、ぺラム123号乗っ取り。というわけで、地下鉄ハイジャックもの。
 最近は重厚長大な小説ばかりだが、一昔前までは、文庫で三百ページというのがふつうだった。ワープロのせいだと思う。
 たまには三百ページもいい。失敗しても腹が立たないし損した気がしないから。

 で、こいつだが、三百ページでも長い。二百ページでいい。関係のない連中の話しが長すぎてテンポが死んでいると思う。――ただ、ラストが気が利いている。気晴らしにどうぞ。