究極超人

 

 わたしが初めて買ったマンガはコンポラキッドだが(誰も知るまいが)、二番目に買ったのは究極超人あ〜るである。小学5年の頃だったと思うが、たまたま買ったサンデーでは「春高の一番長い日」が掲載されており、「なんだか分からんが私立高校っていいなあ」と思ったものだ。
 実際には、私立中学に通いはじめる前にRの連載は終わってしまうのだが、それまでは毎週サンデーを読んでいたのだった。
 それがゆえに、わたしの小学後期から中学初期にかけての写真はすべて中指を突っ立てて不敵な笑みを浮かべているものばかりだ。また、言葉遣いなどはすべて旧仮名遣いだつたのです。
 この頃のわたしの人生はRとチャップリンを軸に動いていて、言葉遣いは旧仮名遣い、事あるごとに中指を突き立て、雨の日にはチャップリン気取りで傘をステッキにパントマイムという見事なバカっぷりを晒していたのだった。