『ミスト』鑑賞
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/09/17
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そんなことより。スーパーを脱出した後なんだけれども、オチは後に述べる理由から全く感心しなかった。しかし、霧のなかのドライブ中、想像を絶するデカさの怪物が主人公らを無視して一跨ぎで山を越えていくシーン。あれは本当に感嘆した。恐れた/畏れた。崇高さすら感じた。存在の仕方の水準が違うというか。人間を襲撃するモンスターなんていうのは所詮人間の作りものに過ぎんのであって、ホンモノは、人間なんて相手にせず、黙々と存在するのだな、そんなことを思った。
あんなものを見たのだから、その後のオチの手前までの展開は残虐ではあったが自然だったといえる。そこまでは素直に凄いと思えた。であるが故に、あのオチは恐怖の人間的レベルへの矮小化なんだよな。個人的には残念だった。