東京創元を出し抜いてやる

 ミステリファンにおいて、アイザック・アシモフといえば、何はさておき「黒後家蜘蛛の会*1の人である。有栖川さんがあとがきで述べていたように、これから長旅に出なくてはいけない人、時間つぶしを余儀なくされている人、そういった人はすぐに手に取るべき本である。
 とはいえ、このシリーズはアシモフの死と共に終わってしまったわけであるけれども、実は、単行本未収録の作品が幾つか残っており、それを集めたのがコレである。

The Return of the Black Widowers

The Return of the Black Widowers

 理由はまったく分からぬが、東京創元社は、これの翻訳を出し渋っているのである。池央耿さん訳の名調子で読みたいのでずっと待っているのだが、もうずいぶん経つので私訳をでっちあげてやろうかと思わぬでもない。画策中。

*1:

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)

黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)

黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)

黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)