2009年のゲーム
なんつうか、電車に乗る時間がやたらと増えたのが昨年。仕事帰りにはゲームで時間を潰す。
英雄伝説 空の軌跡 スーパープライスセット(空の軌跡オリジナルポストカード16枚フルセット同梱) - PSP
- 出版社/メーカー: 日本ファルコム
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: 日本ファルコム
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/07/11
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: アートディンク
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: スターフィッシュ・エスディ
- 発売日: 2008/11/13
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: 日本ファルコム
- 発売日: 2009/09/17
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 朱紅い雫 PSP the Best
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2009/04/02
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小ネタ
再開を誓ってから約二週間経つって、どんだけ月日が流れるのは早いんだよ……
とまれ、先日何気に我が部屋の文庫の山を見つめていると、思わず苦笑してしまうタイトルが。
- 作者: マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー,高見浩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1982/11
- メディア: 文庫
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目利きのゲーム
「しょうがつそうそう」、という書き出しにしようと変換したら、「正月葬送」と出て、いきなり落ち込んだ。
とまれ、正月早々、宅配ピザを頬張りながら惰性でテレビを視ていたところ、豪邸の中から最も高価な品を見つけた者が勝ち、というゲームをやっていた。
双方が高価そうな時計を選んでいたのだが、結局一番高いのは部屋の隅に掛かっていた絵であった。
「絵っていうものの値段は、時計や宝石とは違って、見ただけでは分からないところに個性がある」と思ったのだが、よく考えれば時計も宝石も見た目で値段が分かるものではない。例えば、目利きをやっている丁度そのときに宝石市場が暴落することだってあろうし、どこにでもありそうな時計が、XXモデル限定品ということでレア値が付いていることもある。
そう考えると、ものの価値を見極める眼というのは、見識といったものによって培われるのではないのではないか。地味に情報を収集し続けること、そのことが大事なのだろうが、「目利き」という言葉にはそうした努力の一面が見えなくされているように思える。
ある先生の思い出
昨日、目覚めて暫くぼうとしている間に唐突に思い出したことである。中学、高校と、わたしの恩師であった先生が、我々の授業態度のあまりの悪さに体罰を振るったことがあった。
ふだん、攻撃的でさえあった左翼的言動にふるまいをする彼、そして、その彼に可愛がってもらっていた自分は少なからずその影響を受けているはずであるけれども――、その彼が、体罰を振るわざるを得なくなるとは、相当なことがあったのだろう。
それにしても、そのときの彼の言い分が、2009年の年末を迎えようとする頭の中に突然浮かんできたのだった。「わたしは人間に対してはいかなる暴力も振るうつもりは無いけれども、君たちのやっていることは人間以下なのだから、体罰を振るわざるを得ない」。
今のわたしは、当時の彼よりも六、七歳は年上である。そのことにも不思議な思いがするが、年上の立場から吟味するに、彼の発言ほどに近代の矛盾を凝縮して示したものはないように思える。ほほえましく思う気持ちと戸惑う気持ちと、失望する気持ちと同情する気持ちとが入り混じって、なんとも悩ましい。
最近の読書
年末〜正月休みに読んだ本。なお、★の数は前回の基準より一個ずつ下げてます。平均が★★で。
- 作者: ジェイムズ・グレイディ,三川基好
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 文庫
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スパイとして働きすぎて頭のいかれた五人組。秘密病院に収容された元CIAメンバーの、ラッセル(音楽をいつも口ずさまずにはいられない)、ゼイン(暑いところにいると発狂する)、ヘイリー(悲観的な思いに常にとらわれている)、エリック(命令形の言葉をきくと必ずそれに従ってしまう)、ヴィク(前触れもなくフリーズしてしまう)らは、病院で起きた医師殺人事件の容疑をかけられてしまう。真犯人を見つけるべく病院を大脱走した彼らの運命は?
- 作者: ジェフリーディーヴァー,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/10
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キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない…。ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。
★★08年度のこのミスの5位だったか6位だったか。フェアな作品なんで、そういうのが好きならば買いだろう。人物造詣も悪くない(けど絶賛するほどでもない)。
ハードゲート大学の数学講師ピーターは、横領容疑で免職の危機にある亡父の友人ハクストンに助力を乞われた。だが審問の場でハクストンは、教授たちに脅迫めいた言葉を吐いたのち変死する。次いで図書館で殺人が起き、名誉学長暗殺を仄めかす手紙が舞い込む。相次ぐ事件は、ピーターの父を死に追いやった八年前の醜聞が原因なのか。クリスティが絶賛した技巧派が贈る傑作、本邦初訳。
- 作者: ロバート・チャールズウィルスン,Robert Charles Wilson,茂木健
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/10/31
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- 作者: ロバート・チャールズウィルスン,Robert Charles Wilson,茂木健
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/10/31
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ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった…。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった――地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!ヒューゴー賞受賞、ゼロ年代最高の本格SF。
で結局、このままでは数十年中に太陽に飲み込まれるので、火星に移住しようというのだが、この前半の山場こそがSF的には一番の読みどころであろう。つまり、地球の1年は地球の外の大よそ1億年なわけで、火星に対する地球からの干渉の結果はすぐに判明するのである。例えば、人間を送り出したら、1年もしたら、1億年後の人類と出会えるわけである。これはかなりワクワクする展開。
なお、そもそもなぜこんな時間封鎖が起きたのかという究極にして魅力的なナゾが残っているので後半も安心して読んでいただきたい。危機を前にした人間ドラマとしても、読み応えがある。
不満点は、1億年後の火星の姿があまり見えてこないこと。地球人を圧倒するであろう長大な歴史を少しでも良いので垣間見せてほしかった。
最後に、原題の"SPIN"がイマイチ何を指しているのか分かりづらいのだが、方々で意訳してくださっているので、お話を理解するのに殆ど苦労しないで済んだ。訳者の方に感謝したい。
今年の洋ミスについて
題記の件、ベスト3を挙げるとすると、上から順に、
- 作者: R.D.ウィングフィールド,R.D. Wingfield,芹澤恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/07/30
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- 作者: オレンスタインハウアー,Olen Steinhauer,村上博基
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/10
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- 作者: ヘニングマンケル,Henning Mankell,柳沢由実子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/05/23
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なんだか、ベスト3選出の積極的な理由よりも、『チャイルド44』を外した理由の方が長くなってしまいました。
『フロスト気質(上)(下)』はフロスト親父のキャラクターと、終盤の息詰まる展開に、敬意を表して。これを1位にすることは夏に決めてましたが、決心が揺らぐことはありませんでした。
『極限捜査』はあまり話題になってませんね。『チャイルド44』とほぼ同時期の共産圏の架空の小国を舞台とした硬派な刑事小説です。シリーズはあと3作残っているとのことなので、ヘニング・マンケル同様、次回作あたりでベストに名前を出してくるのではないか、そういう気がします。
『タンゴステップ(上)(下)』は終始地味ながらも、トータルの完成度で3位に入れました。これも刑事小説。主人公が舌癌を抱えてやや捨て鉢になっている小心な中年男であるところ、と、冒頭の恐ろしく猟奇的な殺人シーンとの対比の面白さが印象に残ります。
さて、今年読んだものの今年刊行ではなかった作品のうち、印象に残ったものとしては、
- 作者: マーティン・クルーズスミス,Martin Cruz Smith,中野圭二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/09/01
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レッド・スクエア〈上〉 (Mystery paperbacks)
- 作者: マーティン・クルーズスミス,Martin Cruz Smith,棚橋志行
- 出版社/メーカー: 福武書店
- 発売日: 1994/12
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それから、P.D.ジェイムズの
- 作者: P.D.ジェイムズ,P.D. James,青木久恵
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/12
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SFになっちゃいますが、
- 作者: ジョー・ホールドマン,風見潤
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1985/10/01
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振り返ってみると、今年は、『このミス』20位までの作品の内15作を既読という、相当充実した読書ライフを過ごせたと思います。今後のことを考えると、こんな年は二度とこないでしょう。老境を迎えて再び時間が出来た頃に、同じ無茶をしたいと思います。