2007-01-01から1年間の記事一覧

bookoff鎌ヶ谷店

偶然にも、某氏お勧めのがっかり名所、鎌ヶ谷大仏に行かざるを得なくなった。三洋電機のエアコンのリモコンが壊れたので注文したら、サービス・ステーションまで行かなくてはならなかったためである。SANYOの製品が故障した千葉県民はみんな鎌ヶ谷大仏まで行…

 『知の考古学』

たまに研究の話も書いておかないと、「毎日遊んでいるのではないか」と疑われそうなので。 ここのところの再読で改めて確信したのは、社会学的にフーコーを読む場合、立てられた問いの鋭さと深さという点で『知の考古学』(1969)が突き抜けているという点で…

 推定無罪

推定無罪 (上) (文春文庫)作者: スコット・トゥロー,Scott Turow,上田公子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1991/02/09メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 79回この商品を含むブログ (29件) を見る推定無罪 (下) (文春文庫)作者: スコット・トゥロー,Scott …

「アタリショック」の分析

http://d.hatena.ne.jp/hally/20040514#p1 社会はなぜ過去の変化を「爆発」として捉えたがるのか。産業「革命」論も思い出した。

ゲヱム・ヱイジ

小学生の頃、百貨店というのは一年に一度行くか行かないかの場所だった。親が何の用でそこに行っていたのかは未だに分からないが、わしにとっては、おもちゃコーナーへ直行する以外の意味はなかった。 おもちゃコーナーの花形はいうまでもなくゲーム・コーナ…

Journey

周知のように、センター試験というのはふつうは二日間続くものである。しかし、模擬試験というのはそれを一日でやろうとするから無理が生じる。 今でも印象に残っている模試がある。K塾の模試だったのだが、あそこの模試は、申し込み順に、中心から周辺へと…

「一番偉い先輩」の思い出

31歳のわしがキャンパスをうろついている姿というのは、20歳未満の若人の眼からはどう見えるのだろう。 わしが1年生のとき少しでも入ろうとしたサークルはことごとくヤバかった。無垢な新人生が「学問するぞ」という意気込みで入ろうとするサークルは、その…

 マイクル・コナリー日和

最近はコナリーを立て続けに読んできた。 コナリー作品では、印象的なキャラクターよりもデータの集積がもたらす驚きに重きが置かれているように思える。 したがって、おそろしく地味なデータの収集過程とそこでのちょっとした驚きとが連綿と記述され、その…

 メールの怪

五月の頭から中旬にかけて、三通の受け取っているはずのメールを受け取れていないことが判明し、落ち着かない。時期等を確定するために、送信記録を送ってもらうよう依頼しているのだが、応答もなく、ますます落ち着かない。

私の中でのクラシック熱が数年ぶりに高まってきた。が、指揮者の違いを愉しむほどではない。バイオリンの協奏曲をよく聴く。どいつもこいつもうら悲しいよ。ヴィオロン。

 なんといえばよいやら

ttp://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615562#2615562 ttp://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615563#2615563 ベトナム戦争の世代の心境といえば近いか。

 当たり前だけど

学説研究者をミステリ作家に譬えると、彼は3人の主要な登場人物を持っている。それらを適切に組み合わせることで見せ場を演出し、それぞれをキャラ立ちさせなくてはいけない。 研究対象となる学説の理論(=犯人) 研究者が属している学統における有力な理論…

 近況

博論を一発ギャグのネタにされ、一部の人が真に受けたために弁明を余儀なくされている俺です。どうしてやろうか。告訴か。それしかないか。 それは措くとして、八つ墓村 (角川文庫)作者: 横溝正史出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売…

 ミラーズ・クロッシング(ネタバレ)

ミラーズ・クロッシング(スペシャル・エディション) [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント発売日: 2006/01/13メディア: DVD クリック: 17回この商品を含むブログ (15件) を見る コーエン兄弟によるギャングもの。禁酒法時代の…

 ファーゴ(ネタバレ)

ファーゴ [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2002/03/22メディア: DVD クリック: 15回この商品を含むブログ (73件) を見る 筋は単純。どこにでもある行き当たりばったりの殺人で7人が死ぬ。 問題なのは、その舞台がノース・ダコタのファーゴという…

蝉しぐれ

蝉しぐれ (文春文庫)作者: 藤沢周平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1991/07/10メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 156回この商品を含むブログ (213件) を見る 緩急自在。のんびりした田舎の風景とサスペンスフルに展開する剣戟。物語の底流をなしていた…

西五反田店

ストレスフルな日々を送っていたが、「これは逆にプチ散在を正当化する機会に恵まれたのだ」とポジティヴシンキン。ということで行ってきた。 ・駅からちょっと歩く(五分程度) ・店は二階。一階に漫画と本以外、二階が本全般。奥行きは意外にある。 ・ジャ…

大森駅前店

JR大森駅東口のバスロータリー真向かいにあるブックオフ.新装したばかりらしく,おしゃれな雰囲気がある.1Fが単行本,2Fが文庫,3Fが本以外のメディアという配置である.階あたりの広さは他の大規模店なみ. 単行本の百円モノの品揃えはよろしくない.しか…

新古書店訪問記

わたしの最近の趣味……「ヨガ」、「wikipediaで気になる芸能人のページをだらだら見続ける」、「海外のコメディ系シットコムをだらだら見続ける」に加えて、新古書店めぐり(ほとんどブックオフ)が付け加わった。百円で洋ミスを買えるだけ買うという単純なも…

馳星周と道徳律

この前の更新以来、馳星周を何冊か読んだ。夜光虫 (角川文庫)作者: 馳星周,荒木経惟出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/24メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 76回この商品を含むブログ (19件) を見る漂流街 (徳間文庫)作者: 馳星周出版社/メーカー: …

アマゾンに物申す!

久しぶりの書き込みである。 最近腹を立てているのが、amazonの手抜きぷりである。とりわけ、新作洋ミスに対する扱いである。 第一に、新作ニューリリース欄の更新が遅いというか、ほとんどされていない。 たとえば、本 › 文学・評論 › ミステリー・サスペン…

 批評と価値

バンドーに訊け! (文春文庫)作者: 馳星周出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 最近、馳星周を読んでいる。夜光虫 (角川文庫)は先日読み終えたばかりだ。バイオレンス、ダーティーセック…

 村上春樹訳『ロング・グッドバイ』

異人館 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: レジナルド・ヒル,松下祥子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/01/15メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見るを衝動買いしたところ、帯に、村上春樹がレイモンド・チャンドラーの名…

 久しぶりにミステリ

女刑事の死 (ハヤカワ文庫 HM (309-1))作者: ロス・トーマス,藤本和子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/06/23メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (18件) を見る 学部の頃も面白く感じたものだが、最近再読して、あまりの面白…

 省察

a)告白とは、個人的な出来事をあくまで個人的な物へとどめおこうとする実践である。b)科学的な対象化とは、個人的な出来事を集団的な言説とする実践であるが、そのために、当事者性が犠牲にされる。 言説に対する、告白による個人化と人間諸科学による集団化…