目くらましの道 上 (創元推理文庫)作者: ヘニング・マンケル,柳沢由実子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (24件) を見る目くらましの道 下 (創元推理文庫)作者: ヘニング・マンケ…
フーコーの主張のなかのポストモダン的側面についての強調というのも問題の多い解釈であると思う。これはフーコーの方に問題がある。やはり、『言葉と物』というのは、そして、その最終章におけるいささか耽美的な人間の死についての宣告というのは、それだ…
更に細かい話へと入ってしまう前に、メモ。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (39件) を見る この本に関しては、言説的実践と非言説的実…
やっぱり長いものがなかなか読めなくなってきた。度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)作者: ディック・フランシス,菊池光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/07/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (21件) を…
前回の続き。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (39件) を見る 『知の考古学』の叙述は、たとえるならば、ある建築物が無限に「建て増し…
考古学の方法について、自分も含めて、様々な誤解をしてきたと思う。この連休は、この点を中心に思うことを書こうと思う。知の考古学(新装版)作者: M・フーコー,中村雄二郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本 クリック: 23回…
ついでに。昔、所ジョージが声を当てていたアルフという異星人が主人公のシットコムで、異星人の居候先のおっさんが、大学時代何をやっていたのかと問われて、「社会学さ」と答えたところで観客が超ウケてた。その番組の後半で、そのおっさんが、「やあ、大…
思いつき。社会学の統治すべき領土はあまりに広かった。仕方がないので、適当に金山とか銀山から貴金属を略奪して、それを統治と称していた。その後、「チマチマやってんなー」と思っていた、心理学=オランダ、経済学=イギリスにあっという間に領土を奪わ…
聖火リレーという象徴的な儀式をかけて、まあ、様々な思惑が重なってきているわけですが。私個人としては、中国の一般人の肩を持つというか、中国政府のことは措くとしても、彼ら、彼女らの気持ちは割りとよく分かるという気持ちでおります。 できそこない博…
なんというか、こんな感じで、補足、補足、補足、「いつの間にか論文になっていました」的な奇跡を期待しつつ。 知ることの根底には、人類の知性の進歩があるわけじゃない、というのはフーコーの考えていたこととして比較的ひろく認知されていると思うが、そ…
前回の辛気臭いエントリがずっとトップにきていたので、わたし自身、アクセスする気にならなくなっていたのだが、久しぶりに何か書こう。 フーコーは、いくつか、『ピエール・リヴィエールの犯罪』『汚辱にまみれた生』等に代表される史料集のようなものを出…
数年勤めてきたバイトを辞めることになり送別会を開いていただいた。多くの方々の出席があり、わたしも久しぶりに大笑いできた。すばらしい機会を与えてくださった関係者の方々に深く感謝したい。 ただ、楽しい酒のあと、わたしはさびしい気持ちになる。あと…
mitanit氏が苦しんでおられるようなので、わたしのケースの話など。 過去にブログでも書いているが、私も首から肩にかけての痛みを抱えており、それが時に激しい頭痛を引き起こすこともあった。最初はアンメルツ的なものを塗ってごまかしごまかししていたが…
図書館業界の腐りゆく状況 - 火薬と鋼 理想論自体が悪いということを言いたいのではなくて、地に足の着いた理想を語れ、と。何なら、労働環境等の現場の諸問題についての理想論なら大歓迎なのにな、ということだと思うのだが、ブクマの声は理想こそが大事な…
最近思っていることなど。 逆説的なことに、修士論文執筆中に研究者見習いの学ぶことが、自分独自の世界観をいかに表現するかであるのに対し、博士論文執筆中に学ぶことが、自分がいかなる学統に属する者であり、そして、その極めて制約された視点を(ある種…
http://kotonoha.cc/no/6318 なかなか面白い。
今朝方、早速、jetstream 3で某ロゴス誌の査読の作業を行ったのだが、そこで、前回の記事を大幅に見直す必要を感じた。 私の場合、A4一枚に2頁が収まるようにプリントアウトした原稿に朱筆で気づいたことや改善要求を書き込んでいくのだが、0.7mmのボールペ…
ある日、最近メモとらなくなってきたなと気づいた。 その理由を考えてみたが、結局、こちらのイメージどおりの文字を書けないためであると思われた。体調によって筆圧が大きく変化するので、体調の悪い日のメモはなんと言うか紙面を上滑りしているかのような…
「論座」の見出し「理想の書評」に引かれて手に取ったが、何かオススメの書評誌の紹介でもあるのかと思いきや、「そういうのさえない」という話でがっかりした。 駅前で「労働者」に対する訴えかけを行っていたが、いまどき、自分のことを「労働者」として認…
古本屋Aさんのレビュー たまたま出会い読みふけってしまった。只者ではないと思う。
東京大空襲の背景 - Apes! Not Monkeys! はてな別館 アメリカ空軍の独立問題については、レン・デイトンのグッバイ、ミッキー・マウス (上) (ハヤカワ文庫 NV (377))作者: レン・デイトン,後藤安彦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1985/04メディア: 文庫こ…
それから論文関連で、近代の哲学的ディスクルス (2) (岩波モダンクラシックス)作者: ユルゲンハーバーマス,三島憲一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/07/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る ハーバマスを読んでいるけ…
ウィトゲンシュタイン全集 6 青色本・茶色本作者: ウィトゲンシュタイン,大森荘蔵,杖下隆英出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 1975/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る 暇つぶしに読んでいるが、単なる記号がど…
それは単純に違います、っていうのと、その使い方に未来はありません、っていうこと。誤解を指摘するのは簡単だが、誤用を指摘するためには誤解のときとは異なる基準が必要となる。誤用というか、other use(日本語でなんというべきか)である場合が多いけれ…
さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・J.ソウヤー,Robert J. Sawyer,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1996/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (39件) を見る SFの名作に挑戦第三回はSF界のJ.デ…
終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))作者: ジョー・ホールドマン,風見潤出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1985/10/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 62回この商品を含むブログ (62件) を見る SFの名作に挑戦の第2回は『終りなき戦い』。本当に「終り…
目玉焼きなのだが、サラダ油を引いて、卵を割って入れて、水を少し加えて、ふたをして、表面が白くなってきたらとるのだが。この、ふたをとるところで、油が異様に飛び散るので、熱いし、もの悲しい気持ちになる。 何が間違っているのだろうか。識者の意見を…
ウィトゲンシュタイン (現代思想の冒険者たちSelect)作者: 飯田隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/12/16メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (44件) を見る 面白かった。 例えば、最近の研究動向について、専門家向け…
ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグ・ベア,小川隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/03/11メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 227回この商品を含むブログ (87件) を見る SFの名作にチャレンジ第1回は細胞がどうこうして世界がどう…
むかし、修士論文で、学会を学界と変換していて某氏に指摘されことがあるのだが、今回は学界のはなし。 よく、『AJS』にしろ『評論』にしろ、「最近面白くないよねー」的なことが言われるのだが、こういう人はお話として面白い論文を求めているのだろう。反…